どんなに良質なたとう紙を使っていても、包み方や折り方が間違っていれば着物に余計なシワがつき、型崩れの原因になってしまう。基本の包み方をマスターすることが、長持ちへの第一歩だ。
まず、清潔で乾いた畳や広めのテーブルの上にたとう紙を広げる。その中央に、丁寧に本畳み(または袖畳み)にした着物を置く。この時、着物の衿や袖が折れ曲がっていないかを入念に確認してほしい。次に、左右の紙を順に重ね、最後に上下の紙を被せるのが正しい手順だ。結び紐がついている場合は、強く結びすぎず、紙が固定される程度に軽く結ぶのがコツである。結び目が厚くなると、上段に別の衣類を重ねた際に押し痕がついてしまうため注意が必要だ。
また、振袖のように刺繍や金箔、帯地などの繊細な装飾が多い衣服を包む際は、装飾部分に直接紙が擦れないよう、あらかじめ薄い葉書大の和紙や布を当てておくといった細やかな気配りも欠かせない。