国営讃岐まんのう公園の最大の魅力は、綿密に管理された広大な花畑のランドスケープにある。園内中央に位置する「花巡りの丘」や「飛竜の丘」では、専門の植栽管理スタッフが1年がかりで計画した壮大な景観が展開されている。
春の幕開けを告げるのは、3月下旬から4月中旬にかけて開催されるまんのう公園チューリップまつり(春らんまんフェスタ)だ。園内には約40品種、数十万本の色鮮やかなチューリップが幾何学模様を描くように咲き競う。取材に訪れた4月上旬の平日でも、花壇のメンテナンスを担うスタッフが一つひとつ花弁の状態を点検しており、いつ訪れても最盛期の美しさを損なわない工夫が凝らされていた。
これに続いて熱烈な視線を集めるのが、4月下旬から5月中旬にかけて見頃を迎える青一色の絶景である。近年、SNSを中心に爆発的な人気を獲得しているまんのう公園ネモフィラ開花状況だが、公園管理センターの発表によると、約55万本のネモフィラが丘一面を青く染め上げる光景は、例年4月25日前後に満開のピークを迎える。晴天時には四国の澄んだ青空と花畑が溶け合うようなパノラマが広がり、午前中の斜光を浴びた時間帯は息をのむ美しさを放つ。
夏が過ぎ去った初秋には、丘をモコモコとした愛らしい姿で埋め尽くす「コキア」の出番だ。気になるまんのう公園コキア見頃は、9月下旬の爽やかなライムグリーンから、10月中旬以降の鮮やかな深紅へのグラデーションを経て、11月上旬の黄金色へと劇的な色彩変化を遂げる。植物の生理現象を利用したこの演出は、リピーターを惹きつけてやまない。