地上波放送を取り巻く環境は、この数年で様変わりした。かつてのような「テレビをつければ人が集まる」時代は終わりを告げ、スマートフォンや動画ストリーミングサービスが日常の主役に躍り出ている。そうした劇的な構造変化の只中で、フジテレビがどのような番組企画を打ち出し、いかなるクリエイティブを提示するかが厳しく問われている。
安田美智代氏に関する議論が熱を帯びる背景には、単なる番組制作の枠を超えた「視聴者との新たな接点づくり」がある。従来の視聴率という単一の指標だけでは推し量れない、エンゲージメントの創出とブランド価値の再構築が、現在の民放各局にとって最大の命題だからだ。