眼精疲労および長時間の情報機器操作に伴う「VDT症候群(Visual Display Terminals)」は、初期の自覚症状が曖昧なため、知らず知らずのうちに重症化ラインを越えてしまうケースが少なくありません。日本眼科学会や産業保健の臨床指標をベースに作成した以下の眼精疲労セルフチェック診断を活用し、現在の負荷状態を可視化してください。
該当する項目の個数を数えながら確認を進めます。
- 目に関する局所サイン:
- 夕方になると遠くの看板や文字がぼやけ、ピントが合うまでに数秒以上のタイムラグがある
- 目の奥をギューッと掴まれるような鈍痛や熱感、圧迫感を頻繁に覚える
- 目が乾いてシパシパし、光を普段以上に眩しく(羞明)感じる
- 白目が慢性的に充血しており、目薬を差しても数十分で元に戻ってしまう
- パソコンやスマホの文字が二重に見える、またはかすんで輪郭が滲む
- 全身・自律神経系への波及サイン:
- 後頭部からこめかみにかけて締め付けられるような頭痛(緊張型頭痛)が週に2回以上起きる
- 湿布やマッサージでも解消しない頑固な首・肩の張りや肩甲骨の引きつりがある
- デスクワーク中に理由のない吐き気、胃の不快感、またはフワフワとした浮動性めまいを覚える
- 十分な睡眠時間を確保したはずなのに、翌朝起床した瞬間から目が重たく開けづらい
- イライラしやすくなったり、集中力が極端に低下して作業ミスが増加した
判定の目安として、チェックが1〜3個の場合は初期の機能疲労であり、環境改善と休息でセルフケアが可能な領域です。しかし、4〜6個に達している場合はVDT症候群が進行した慢性的な眼精疲労状態に陥っています。さらに7個以上、あるいは「吐き気」「激しい目の奥の痛み」が単発でも含まれる場合は、毛様体筋の過度な攣縮(痙攣)に加えて自律神経の乱れが固定化している可能性が高く、早期の医療機関受診を検討すべき段階です。