サーキット未経験者が抱く最大の疑問が、「愛車で走るのに本当にヘルメットがいらないのか」という点です。結論から言えば、マイカーによる体験走行ではヘルメットや耐火グローブの装着は一切義務付けられていません。エアコンをかけ、普段着のまま、お気に入りの音楽を流しながら国際レーシングコースへ進入できます。
ヘルメットが不要とされる最大の理由は、このプログラムがタイムを競う競技走行ではなく、「オフィシャルカー(ペースカー)による完全先導走行」として設計されている点にあります。全行程において追い越しは固く禁止されており、一定の安全マージンが確保された速度域で隊列を組んで走行します。公道と同等、あるいはそれ以上に厳格に管理されたパレードラン形式をとるため、一般のサーキット走行(スポーツ走行)で課される厳格な装備要件が免除されているわけです。
同様の理由から、FISCOライセンス(富士スピードウェイ専用のサーキット走行資格)やJAF公認ライセンスも一切不要です。普通自動車運転免許を保持し、整備されたナンバー付きの公道走行可能車両(車検適合車)であれば、普段買い物に使っているコンパクトカーやミニバン、軽自動車であっても憧れの本コースへと乗り入れることができます。