食品表示法において、原材料名は使用重量の割合が高い順に記載することが義務付けられています。パッケージ裏面の原材料欄を比較することで、その商品がどのように設計されているかが手に取るように分かります。
ブラックの「コーヒー」規格では、原材料表記が「コーヒー(国内製造)/香料」のように極めてシンプルです。一方、ミルク入りの「コーヒー飲料」では、「牛乳、砂糖、コーヒー、脱脂粉乳/乳化剤、香料、カゼインNa」といった順序で記載されているケースが多々あります。
ここで注目すべきは、コーヒーよりも牛乳や砂糖の配合重量が上位に来ている点です。生豆の使用割合を抑えている分、コクや香りを補う目的で乳化剤や香料、甘味料が巧みに活用されています。
決して添加物が悪というわけではなく、冷たい状態でも油脂分が分離せず、いつでも均一な美味しさを保つための工業技術の結晶です。しかし、余分な糖類や脂質を避けたい健康志向の読者にとっては、原材料の並び順を確認することが必須の自己防衛策となります。