サウス・ケンジントンの駅から地下通路を抜けると、自然史博物館やサイエンス・ミュージアムが立ち並ぶ「アルバータポリス(アルバート公の知の都市)」が姿を現します。このエリア一帯は、文化遺産・博物館学 (ミュージアム業界)における世界最高峰の研究・展示拠点です。
大英博物館が歴史や考古学的な視点から文明の興亡を提示するのに対し、V&Aは「人間が道具や空間をいかに美しく仕立ててきたか」という生活美学に焦点を当てています。古今東西の織物、ステンドグラス、金工細工、日本ギャラリーに並ぶ甲冑や着物に至るまで、工芸品の保存と修復技術に関する展示手法は、世界のキュレーターたちが指標にするほど洗練されています。