彼の肉体改造における分岐点といえば、大きな話題を呼んだTBSテレビのドラマ『ドラゴン桜』や、破天荒な起業家たちの攻防を描いた『トリリオンゲーム』だろう。役作りに対する真摯なアプローチは、役柄ごとのシルエットの違いに顕著に現れている。
『ドラゴン桜』で演じた米山役では、内に秘めた焦燥感と執念を表現するため、無駄な脂肪を削ぎ落としたシャープなフレームを作り上げた。一方で『トリリオンゲーム』のガク(平学)役や、その後の劇場版・続編プロジェクトにおいては、頼もしさと知的さを兼ね備えた立体的な体躯へとシフト。役の背景や性格に合わせて体重や筋肉量をキロ単位でコントロールする技術は、まさにカメレオン俳優の真骨頂といえる。