海外をはじめ国内でも深刻な問題となっているのが、本人の同意なく飲み物に薬物を混入させる「ドリンク・スパイキング」の手口です。この犯罪は、被害者が無防備になる瞬間を冷酷に狙って行われます。
典型的な手口として挙げられるのが、バーカウンターで注文したドリンクを受け取るまでのわずかな隙や、ダンスフロアやトイレに行くためにテーブルへグラスを放置した瞬間です。混雑した店内でぶつかるふりをして、手元から粉末や液体を落とし込むケースも確認されています。
現在悪用される薬物の多くは無色・無臭・無味に近いため、見た目や味による違法薬物の見分け方はほぼ不可能です。もしドリンクを口にした後、通常のお酒の酔いとは異なる「急激な脱力感」「目の前の景色が歪む」「強い眠気や記憶の混濁」を感じた場合は、即座に混入を疑う必要があります。