今年上半期の命名調査によると、かつて明治や大正期に好まれたクラシックな漢字を用いた名付けが上位を独占している。特に「和(のどか・なごみ)」「琴(こと)」「鈴(すず)」など、音そのものが和楽器や日本の原風景を連想させる名前のポイントが急上昇した。
興味深いのは、単に古い名前をそのまま復元しているわけではない点だ。漢字の組み合わせや読みのアクセントを現代的に洗練させた「ネオ和風ネーム」と呼ぶべき新しいジャンルが確立されつつある。たとえば「紬希(つむぎ)」や「翠咲(みさき)」のように、伝統的な一文字の重厚感に、しなやかな響きを掛け合わせる手法が人気を集めている。