かつて深夜になると多くの交差点が点滅運用へと切り替わっていましたが、近年その光景は急速に姿を消しています。警察庁および各都道府県警察の発表データによると、点滅信号の廃止・見直し件数は年々増加しており、全国規模で通常サイクルや感応式信号への転換が進んでいます。
もともと夜間に点滅信号が導入されていた理由は以下の通りです。
・交通量の少ない深夜における無駄な信号待ちの解消
・アイドリング削減による環境負荷(CO2)の低減
・幹線道路(黄点滅側)の物流・深夜トラックのスムーズな運行確保
しかし、この運用がドライバーの慢心を招き、「深夜だから車は来ないだろう」という身勝手な思い込みによる死亡事故や重大衝突事故が多発しました。SNSや事故被害者の手記・証言でも、「黄点滅側がスピードを落とさずに突っ込んできた」「赤点滅側が減速だけで一時停止せず飛び出してきた」といった生々しい恐怖体験が数多く報告されています。
こうした事態を重く見た警察当局は、事故抑止の切り札として「夜間点滅信号の完全廃止」に踏み切りました。現在では車両を感知したときだけ青になる車両感応式信号機や、夜間でも低速での円滑な通行を可能にするラウンドアバウト(環状交差点)への更新が加速度的に進められています。