岩手・大槌「三陸花ホテルはまぎく」が奇跡の宿と呼ばれる理由と魅力

岩手・大槌「三陸花ホテルはまぎく」が奇跡の宿と呼ばれる理由と魅力

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「三陸花ホテルはまぎく」の歴史は、1973年(昭和48年)に創業した「浪板観光ホテル」から始まります。三陸海岸随一の景勝地である浪板海岸を望む名旅館として、長年にわたり地元住民や観光客に親しまれてきました。

ホテルの格式を象徴する出来事として語り継がれているのが、1997年(平成9年)の天皇皇后両陛下(現在の上皇ご夫妻)のご宿泊です。三陸の自然を愛された両陛下は、敷地内の庭園に咲き誇る白く可憐な海浜植物「ハマギク」を大変心に留められました。その後、皇居の御所にもこのハマギクが株分けされ、現在に至るまで大切に育てられているという由緒あるエピソードが残されています。

しかし、2011年3月11日の東日本大震災がこの地を襲います。巨大津波はホテルの本館2階にまで達し、壊滅的な被害をもたらしました。周囲の風景が一変し絶望が広がる中、潮風に吹き晒された庭園の片隅で、塩害に耐えたハマギクがその年の秋に凛とした白い花を咲かせたのです。

「この花のように、どんな困難にも負けずに立ち上がろう」――。その姿に勇気をもらった関係者や地元の人々の思いが結実し、屋号を「三陸花ホテルはまぎく」へと改称して2013年8月に奇跡の営業再開を果たしました。過酷な運命を乗り越えて咲いた花と宿の物語は、今なお訪れる人々の胸を強く打ち続けています。

中島 亮太
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中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。