札幌市中央区の東西を貫く狸小路商店街は、北海道で最も歴史の長い商店街の一つでありながら、絶え間ない新陳代謝を続けています。現在の動向を語る上で外せないのが、3丁目に誕生した大型複合施設モユクサッポロ(moyuk SAPPORO)の存在です。施設内には都市型水族館「AOAO SAPPORO」が併設され、従来のショッピングロードに「エンタメ体験」という新たな価値を付加しました。
地元商業関係者の聞き取り調査によると、モユクサッポロの開業以降、日中の通行量は前年比で約15〜20%増加し、特に20代〜30代の若年層やインバウンド観光客の滞留時間が顕著に延びています。1丁目から7丁目まで屋根が途切れないアーケード構造は、積雪や雨天といった北国特有の気候リスクを完全に無力化しており、天候に左右されない観光拠点としての優位性を保ち続けています。
さらに近年は、昔ながらの個人商店が立ち並ぶ西側エリア(6丁目・7丁目)にもリノベーションの波が波及。昭和レトロな雰囲気を残しながらも、感度の高いクラフトビールバーやモダンなカフェが出店し、新旧が絶妙に調和した独自の街並みが形成されています。