宇治を訪れる旅行者の多くが直面するのが、名門茶舗の混雑問題です。特に宇治駅前に構える中村藤吉本店待ち時間は、週末のピーク時になると120分から180分待ちに達することも珍しくありません。現場の取材によると、午前10時の開店と同時に店頭のスマート発券機へ直行し、QRコードによる呼出通知を活用しながら周辺の史跡を巡るのが最も効率的な立ち回りです。名物の生茶ゼリイ[深緑]は、竹筒の保冷効果と相まって口中で驚くほど滑らかにとろけ、長時間の待機に見合う確かな体験価値を提供してくれます。
一方で、SNSや口コミサイトで賛否が分かれるトピックが抹茶コロッケ噂の真相です。参道周辺のテイクアウト店で販売されているこの変わり種グルメは、「見た目のインパクト重視で味はどうなのか」という疑問が絶えません。
実際に現地で複数店舗の抹茶コロッケを実食検証したところ、揚げたての衣を割ると鮮やかな深緑色のポテトが現れます。一口目はジャガイモの甘みと出汁の塩気が先行し、咀嚼するにつれて鼻腔へ上品なお茶の香りが抜けていく設計です。奇をてらったゲテモノではなく、お茶どころならではの「塩味とお茶の調和」を追求したストリートフードとして成立していることが確認できました。