シングル『15の夜』と同時にリリースされたデビューアルバム『十七歳の地図』は、当時の日本の音楽業界に強烈なカウンターパンチを浴びせた。当時全盛を誇っていたのは、華やかなアイドルポップスや洒脱なシティポップ。そんな中、ソニー・ミュージックエンタテインメントの前身であるCBS・ソニーが世に問うたのは、傷口をさらけ出して歌う泥臭いロックだった。
初期のセールスは決して爆発的ではなかった。だが、深夜ラジオを通じて若者たちの間で口コミが燎原の火のごとく広がる。自分たちの代弁者がついに現れたという熱狂。それはやがて、単なる音楽の枠組みを超えた巨大な社会現象へと膨れ上がっていった。