ビジュアルが消去されたとしても、文字で刻まれた恐怖の根幹は揺るぎない。「視線を外すと動く」「まばたきすら許されない」というあまりにシンプルかつ理不尽なルール。Moto42氏が綴った数十行のテキストは、読者の脳内に直接イメージを植え付ける強力な物語の骨組みを持っていた。
文章だけで読者を恐怖させる力。それこそが、Web時代の都市伝説が持つ本質的な魅力と言えるだろう。画像の削除によって、SCP-173は写真という固定概念から解き放たれ、より抽象的で底知れないSFホラーのアイコンとして進化を続けている。