晴明神社の社紋として知られる「晴明桔梗(せいめいききょう)」は、一般に五芒星(ペンタグラム)と呼ばれる星型の神紋です。これは陰陽道における天地万物の基本原理「木・火・土・金・水」の五行相互の調和と循環を表しており、あらゆる隙間や死角を塞ぎ、魔の侵入を一切許さない究極の結界を意味します。
神職関係者の説明や社伝記録によれば、晴明公が創始したこの紋様は、古くから魔除けの最高峰とされ、戦国武将の陣羽織や兵士の軍帽、さらには現代の家相除け・交通安全祈願に至るまで幅広く用いられてきました。
境内において参拝者が特に注目すべきスポットと授与品は次の通りです。
- 晴明井(せいめいい):晴明公の神通力によって湧き出たと伝わる名水。吉祥の水として知られ、水が湧き出る流水口は、その年の恵方(吉方)に向けて毎年立春に向きが変えられます。
- 厄除桃(やくよけもも):古来より陰陽道や神道において、桃は魔物を退散させる霊薬とされています。自身の抱える不安や厄難、病を撫で付けることで身代わりとなって浄化してくれるとされ、参拝者が絶えず撫でていくため黄金色に光っています。
- 魔除ステッカー守・五芒星腕輪守:車のフロントや玄関先に貼る五芒星ステッカーは、全国のドライバーや著名人からも篤い支持を集めています。また、天然石に五芒星を彫り込んだ腕輪守は、常に結界を身に纏うお守りとして高い人気を誇ります。
また、社頭近くに移築・再現されている「旧・一条戻橋」の欄干の脇には、晴明公が操ったとされる「式神(しきがみ)」の石像が静かに佇んでいます。式神とは陰陽師が使役した精霊や鬼神のこと。晴明公の妻が式神の異形を怖がったため、普段は一条戻橋の下に隠し置き、必要なときだけ呼び出して占いや吉凶の伝達を行わせていたという『今昔物語集』の伝説は、今なお人々の想像力を掻き立ててやみません。