市來アナが個人のインスタグラムを開設しない選択を続けている背景には、彼女が歩んできたキャリアの変遷と、キー局におけるジャーナリズムのあり方が深く関わっています。
2011年に乃木坂46の1期生として選抜入りし、中心メンバーとして脚光を浴びた市來アナですが、学業専念のためにグループを卒業。その後、早稲田大学での学びを経て2018年に日本テレビへアナウンサーとして入社しました。この異例とも言えるキャリアの転換期において、彼女は常に「元アイドルという看板に甘えず、一人の報道人として信頼されたい」という強固な意志を示してきました。
メディア社会学や心理学の観点から見ると、個人のSNSは「自己演出の場」であると同時に、プライベートの過剰な露出や予期せぬ炎上リスクを常に孕んでいます。特に報道番組を担当するキャスターにとって、個人の日常や過度な自己顕示が前面に出ることは、ニュースの客観性や報道の信頼性に影響を与えるリスクを伴います。
市來アナは、自己アピールの場を個人のSNSに求めるのではなく、「番組の放送枠」と「局の公式プラットフォーム」に限定することで、プロのジャーナリストとしての心理的バウンダリー(境界線)を厳格に保っていると言えます。競技ダンス(社交ダンス)の日本代表クラスとして培ったストイックな規律正しさが、現在のSNS運用スタンスにも見事に反映されているのです。