現在、中古市場で最も激しい争奪戦が繰り広げられているのが「シティ・ポップ」と「ジャズ」のふたつだ。特に1970年代から80年代の日本の都市型ポップスは、海外のDJやリスナーがWEB経由で再発見したことで世界的な現象となった。その象徴的存在である山下達郎の当時のオリジナル盤は、市場に出て数分で売れていくほどの異常事態となっている。『FOR YOU』や『RIDE ON TIME』をはじめとする名盤の当時もの帯付きレコードは、買取・販売ともに過去最高値を更新し続けている。
また、日本産ジャズ(和ジャズ)の評価も世界中で高騰中だ。卓越した演奏技術と独特の哀愁を帯びたメロディ、そして優れた録音状態が海外コレクターを魅了する。海外からの買い付けが加速したことで国内の流通在庫が減少し、プレミア化に拍車がかかるというスパイラルが生まれている。