当時の開発チームを率いた増田順一氏やアートディレクターの杉森建氏らが求めたのは、従来のポケモンの枠組みを破壊する「異界の異形」だった。ゲーム産業全体を見渡しても、これほどまでに親しみやすさと不気味さを意図的に両立させたモンスターデザインは珍しい。
ウルトラビーストというカテゴリー自体が、地球上の生態系とは完全に乖離した違和感をテーマに設計されている。フェローチェが持つ「気持ち悪い」という評価は、決して制作陣の失敗ではなく、プレイヤーに強烈な異物感を与えるという狙い通りのアプローチが成功した結果だ。