食品パッケージやメディアで昔から目にする「成人女性の1日の摂取カロリー目安=約2000kcal」という基準。この数字を信じて1日3食を組み立てると、多くの現代女性は確実に太ります。なぜなら、2000kcalという数値は「立ち仕事や営業回りで日常的にしっかり動く女性」を想定した上限値に近いからです。
厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」を参照すると、身体活動レベルが低い(座り仕事が中心で日常的な運動習慣がない)成人女性の場合、推定エネルギー必要量は1650kcal〜1750kcal程度に設定されています。つまり、普段オフィスでパソコン作業をしている女性が2000kcalを摂取し続ければ、毎日250〜350kcalの余剰が生じます。脂肪1kgを燃焼させるのに必要なエネルギーが約7200kcalであるため、単純計算で約3〜4週間ごとに体脂肪が1kgずつ上乗せされる計算です。
さらに見過ごせないのが、年代による代謝の低下です。20代の頃と同じ食事量を30代、40代でも続けていれば、消費しきれなかったエネルギーは容赦なく皮下脂肪や内臓脂肪へと姿を変えます。「昔と食べる量は変わらないのに太りやすくなった」と感じる背景には、生活運動量の低下と基礎代謝の変動という明確な身体のメカニズムが存在しています。