船内を歩くと、ここが単なる移動手段ではないと思い知らされる。
最大の目玉は、航行中の船上から大海原を望む野外露天風呂だ。波の音を贅沢なBGMにし、風を受けながら湯に浸かる体験は、陸上のどの高級旅館でも味わえない。浴室を出れば、本格的なプラネタリウム鑑賞を楽しめるスクリーンシアターが用意され、夜には話題作の無料上映が行われる。
食事のレベルも侮れない。九州産の食材を使ったBBQデッキや、地場メニューをふんだんに盛り込んだレストランのクオリティは、テーマパークのフードコートを遥かに凌駕する。ただ目的地に向かうのではなく、「乗ること自体がイベント」になる設計が徹底されているのだ。