市内20以上の「山車組」が、毎年ゼロから新しい山車を作り上げる。デザインの構想は前年の祭りが終わった直後から始まり、極秘裏に進められる。他の組には絶対に設計図を見せない。この徹底したライバル心が、造形の質をどこまでも押し上げてきた。
発泡スチロールの削り出しから着物のアタリ付け、照明の配線に至るまで、すべて市民ボランティアと地元の職人たちの手作業だ。大人たちが真剣な眼差しで作業する姿を、子供たちが横で見つめ、手伝う。八戸の街に流れるクリエイティビティのDNAは、こうして次の世代へと確かに受け渡されている。