ビジュアルとプロレスの両立という文脈において、忘れてはならない存在が赤井沙希だ。モデルや女優としてのキャリアを持ちながらリングに上がり続けた彼女は、「美しいレスラー」という概念を洗練されたアートの域まで高めたパイオニアである。
長身細身のモデル体型でありながら、リングに立てば誰よりも高く舞い、鋭いミドルキックを叩き込む。ビジュアルの美しさを決して言い訳にせず、むしろ自らの武器として昇華させた彼女の美学は、現在の若手選手たちにも深く受け継がれている。ルックスの良さが過小評価の対象ではなく、強烈な個性として評価される土壌を作った功績は計り知れない。