ナウルの島内を散策すると、過去の栄華と環境の変化が色濃く残る独特の景観に出会う。かつて世界最高質の採掘量を誇ったリン鉱石採掘産業の遺構は、島の大部分を占める「トップサイド」と呼ばれる内陸部に広がっており、月面のクレーターを思わせるカギ状のサンゴ岩(ピナクル)がどこまでも続いている。
事実上の首都機能を担うヤレン地区には、ナウル国際空港の滑走路や政府庁舎、議会議事堂が集約されている。滑走路のすぐ脇を主要道路が走り、飛行機の離着陸時には踏切が下りて道路が遮断されるという、世界でも類を見ない風景がそこには日常として溶け込んでいる。