日常の手書き文字において、読み手を最も混乱させるのが土と士の違いです。フォントや手書きの癖によっては同一視されがちですが、線の長さの対比とルーツには明白な違いが存在します。
「土」は上の横画が短く、下の横画が長く設計されています。一方の「士」は上の横画が長く、下の横画が短くなります。この土士見分け方理由は、古代の土漢字成り立ちに遡ることで鮮明に理解できます。
「土」の象形は、大地の上に土の塊を円錐状に盛り上げ、神を祀った祭壇の形から生まれました。下部が大地の広がりを表すため、土台となる最下段の横画が最も長くなります。対して「士」は、成人男性が腰に下げた大型の武器「鉞(まさかり)」の刃を下にした形状が起源とされています。刃の付いた頭部が大きく張っているため、上部の横画が長く、足元が短い構造になっているのです。