SNS上やネットの掲示板(X、5ちゃんねる、知恵袋)を検証すると、「昔の感覚で西口に行ったら更地になっていて絶望した」「地下の案内看板が複雑すぎて交番に辿り着けない」といった困惑の投稿が現在も目立ちます。世界最大の乗降客数を誇る駅であるにもかかわらず、長年インフラとして定着していたランドマークが消失した心理的影響は小さくありません。
記者が平日の夕刻および休日の深夜に現場を観察したところ、以下のようなリアルな実態が浮き彫りになりました。
第一に、「案内看板の死角問題」です。西口地下広場は再開発に伴う耐震補強工事や仮囲いの移設が数か月単位で行われており、天井から吊り下げられている案内標識の視認性が時間帯や混雑度によって大幅に低下します。特に外国人観光客や地方からの来訪者が、スマートフォンの地図アプリで「新宿駅西口交番」と検索して地上へ誘導され、工事用の防音パネルの前で立ち往生する光景が頻繁に見受けられます。
第二に、「警察官の不在タイミング(空き番化)」への不安です。交番は24時間運用されているものの、西口周辺での突発的な喧嘩の仲裁、酔客の保護、周辺パトロールのために勤務員が出動し、一時的に「パトロール中」の立て札が出てインターホン対応になるケースが散見されます。「今すぐ落とし物を届けたい」「助けを求めたい」という緊急時に窓口が無人であると、利用者の不安感は一気に増大します。
現場のカウンターには直通の警報ベルや警察署へつながるインターホンが備え付けられており、無人時でも呼び出しを行えば数分で対応員が戻るか、近隣の警戒員が急行するシステムが維持されている点を知っておくことが肝要です。