ふたりの出会いは、Mr.Childrenが『Tomorrow never knows』や『名もなき詩』などのメガヒットを連発し、社会現象を巻き起こしていた1997年頃の合コン(知人の紹介)がきっかけでした。
当時、桜井さんは社会現象化したバンドの重圧、過密なスケジュール、そして「自分が本当に歌いたい音楽と大衆の求める像」とのギャップに激しく苦悩していました。精神的にも肉体的にも限界を迎えていた桜井さんは、1997年4月からバンドの活動休止を決断します。
そんな心身ともにすり減っていた桜井さんの前に現れたのが吉野美佳さんでした。芸能界の裏表を知りつつも、飾り気のない明るさと優しさで包み込む吉野さんに、桜井さんは急速に惹かれていきます。桜井さんにとって、彼女の存在は過酷な現実からの唯一のシェルターであり、音楽への情熱を取り戻すための心の拠り所となっていったのです。