痛くない耳のぷくぷく腫れは放置Ng?耳介偽嚢腫の原因と最新治療法

痛くない耳のぷくぷく腫れは放置Ng?耳介偽嚢腫の原因と最新治療法

痛くない耳のぷくぷく腫れは放置Ng?耳介偽嚢腫の原因と最新治療法とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

医療機関で実施される「耳介偽嚢腫の治療法」は、病変の大きさや初発・再発の状況に応じて段階的に選択されます。治療の基本方針は「溜まった液体を抜き、剥離した軟骨同士を密着させて癒着させること」です。

① 穿刺吸引(せんしきゅういん)処置
外来で最も手軽に行われる初期処置です。患部を消毒後、細い注射針を刺して内部の液体を吸い出します。処置自体は数分で終わり痛みもわずかですが、単に水を抜いただけでは空間が残るため、数日から数週間で再び液体が溜まる再発率が極めて高い(70〜90%程度)という難点があります。

② 穿刺後の圧迫固定処置
穿刺吸引の再発を防ぐために欠かせないのが「耳介偽嚢腫の圧迫固定処置」です。液体を抜いた後、剥がれた軟骨の隙間を塞ぐように、ガーゼロールを耳の前後にあてて糸で縫合固定する「ボルスター固定」や、シリコンプレート、あるいは医療用磁石で耳を挟み込んで圧迫し続ける方法がとられます。数日間から1週間程度しっかり圧迫を維持することで、再発率を大幅に下げることが可能です。

③ 外科的手術(窓開術・切開排液術)
穿刺吸引と圧迫固定を繰り返しても再発する場合や、すでに嚢腫が大きくなっている場合には小手術が検討されます。耳の裏側や溝に沿った目立たない位置を小さく切開し、嚢腫の前壁となっている変性軟骨の一部を窓状にくり抜く「窓開術(フェネストレーション)」などが代表的です。液体が溜まるスペースそのものをなくし、内腔を完全に癒着させるため、再発防止において最も確実性の高い治療法となります。

また、炎症を抑えて組織の癒着を促す目的で、ステロイド薬の局所注入療法が行われるケースもあります。

伊藤 翔太
Author

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。