公開当時はあまりの衝撃に言葉を失う観客が続出しましたが、インターネットの普及とともに「最低だ俺って」というフレーズは独自の広がりを見せていきました。
2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)やSNSでは、日常のちょっとした失敗や自虐的な状況を告白する際の定番構文・ネットミームとして定着。「自分の情けなさを自嘲する汎用性の高いセリフ」として広くパロディ化され、作品本編を未視聴の若い世代にも認知されるに至りました。
しかし、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズが完結した現在においても、旧劇のこのシーンが色褪せないのは、単なる下品なショッキング演出ではなく、人間のエゴイズムと弱さを極限まで突き詰めた芸術的表現として成立しているからです。綺麗な英雄譚では決して描かれない思春期の生々しい闇を暴いたからこそ、今なおアニメ史の金字塔として語り継がれています。