一見すると快適そうに見える衣服でも、医療現場では予期せぬタイムロスや誤診の原因になり得ると医師たちは指摘する。その代表格が、上下がつながったオールインワンやサロペットだ。腹部エコーや内診のたびに上半身まで脱ぐ必要が生じ、待合室に戻る際の手間も増える。
また、締め付けの強い補正下着やタイツも避けるべきアイテムだ。強い圧迫は血流を妨げるだけでなく、腹部超音波検査でプローブを当てる際の皮膚への塗布ジェルが服に付着しやすくなる。さらに、紐を何重にも結ぶブーツや複雑なバックル付きの靴は、体重測定やベッドへの昇降時に手間取り、診察の流れを停滞させる。医師や助産師が本当に求めているのは、過剰なおしゃれではなく「アクセス性の高さ」なのだ。