管理栄養士国家試験や看護師国家試験で極めて高い正答率差を生むのが、「小児(乳幼児)における必須アミノ酸」に関する設問です。
成人の必須アミノ酸は上記9種類ですが、乳幼児期・小児期には「アルギニン」を加えた10種類が必須アミノ酸(準必須アミノ酸/条件付き必須アミノ酸)として扱われます。
成人の生体内では、尿素回路(オルニチン回路)を通じて十分な量のアルギニンが生合成されます。しかし、乳幼児や成長期の小児では以下の2つの生理的要因が重なります。
- 肝機能および生合成酵素活性の未熟さ:体内でのアルギニン合成速度が非常に遅い。
- 成長ホルモン分泌と組織増殖に伴う需要過多:骨や筋肉の急激な成長のために、成人の数倍のアルギニンが消費される。
したがって、「小児において必須となるアミノ酸はどれか?」という設問に対しては、迷わずアルギニンを選択できる判断力を身につけておく必要があります。