シーズンオフやトレード期限が近づくたびに、スポーツ紙の移籍予想欄やネット掲示板を賑わすのが神里和毅のトレードの噂です。外野手の層が厚いDeNAにおいて出場機会が限られている実力者ゆえに、「外野手不足に悩む他球団ならレギュラーを張れる」という見立てが後を絶ちません。
しかし、球団編成の観点からこの噂を精査すると、現時点での放出可能性は極めて低いと言わざるを得ません。その理由は以下の2点に集約されます。
- バックアップ層の質的低下の防止:スタメンの誰かが離脱した際、外野全ポジションを高いレベルでこなせる神里の存在は、ペナントレースを戦い抜く上で不可欠な保険です。
- 試合終盤の戦術的カード:トーナメントに近い緊張感が続く終盤戦において、一瞬で一塁から本塁を陥れる走塁センスを持つ代走要員は、他球団から見ても脅威そのものです。
「トレードに出して出場機会を与えるべきだ」というファンの温かい声は理解できるものの、球団フロントとしては優勝を狙うための重要戦力として強く囲い込んでおり、安易な放出に踏み切る気配は見られません。