二人を見守り続けてきたキーパーソンの一人が、一般社団法人漫才協会の会長を務めるナイツの塙宣之だ。不仲の時代から二人を間近で観察し、時に身体を張って関係修復に奔走した塙は、現在のコンビの姿を誰よりも頼もしく見つめている。
漫才協会において、彼らは単なるベテランではない。寄席の看板であり、伝統と革新を体現する象徴だ。塙会長体制となった協会の中で、二人は若手芸人たちにとって「どれほど衝突しても舞台に立ち続ける覚悟」を背中で示す生きた教科書となっている。
楽屋で若手が挨拶を交わす際、おぼんが明るく冗談を飛ばし、こぼんが穏やかに微笑む。その何気ない光景自体が、浅草の演芸シーンに温かい活気を与えている。