この熱気を語る上で外せないのが、映像カルチャーからの波及効果だ。見里朝希監督が手掛け、シンエイ動画が制作したパペットアニメーション『PUI PUI モルカー』の社会現象は記憶に新しい。Netflixなどを通じて世界中に配信されたことで、それまでハムスターやウサギの影に隠れがちだったモルモットの個性的な表情やコミカルな仕草が一気に脚光を浴びた。
映像で火がついた好奇心は、すぐさまInstagramのリール動画や写真投稿を通じて拡散。ユーザーたちの熱量は「画面越しに見るだけでは足りない」というリアルな欲求へとシフトした。かつての鑑賞型展示から、手のひらでぬくもりを分かち合う小動物ふれあい体験へとアニマルカフェの形態が進化したのは必然と言える。膝掛けを敷き、専用のトレイを介してそっと撫でる体験設計は、動物への負担を減らしつつ来訪者の満足度を劇的に高めている。