事件発生から長い沈黙の期間を経て、事態が大きく動いたのは発生から約2年7カ月が経過した2026年4月下旬のことでした。キャンプ場から東に約600メートル離れた山道脇の枯れ沢(通称・カケス沢周辺)で、山林を捜索していた一般ボランティアの男性が人骨の一部(頭蓋骨の骨片)を発見し、警察に通報したことが契機となりました。
山梨県警は直ちに周辺の大規模な再捜索を展開。同地点から美咲ちゃんが生前履いていたものと同型のエメラルドグリーンの運動靴(サイズ20cm)、ハイネックのフリース、靴下などの遺留品を相次いで発見しました。そして2026年5月14日、警察庁科学警察研究所によるDNA型鑑定の結果、発見された人骨のDNA型が美咲ちゃんのものと完全に一致したことが正式に発表され、死亡が確認されました。
骨片が発見されたエリアは、道志村特有の険しい岩場と枯れ葉が堆積する急峻な斜面であり、2019年の初期捜索でも重点対象とされながら、当時は発見に至らなかった場所でした。警察は現在も、美咲ちゃんが誤って山道から滑落して遭難した自然事故の側面と、第三者が関与して遺棄した事件性の両面を排除せず、情報提供を呼びかけながら捜査を継続しています。なお、2026年に重要な骨片を発見した男性は、騒擾を引き起こした迷惑系ボランティアとは一線を画し、静粛に警察の指示に従い捜査に協力した登山経験者でした。