NODA・MAPをはじめとする稽古場において、彼らのやり取りは妥協をいっさい許さない壮絶なものとして知られる。一見すると軽やかなやり取りの中に、作品の核心を突く鋭い問いかけが飛び交う。野田が提示する演出意図に対し、大竹は予想を遥かに超えるアプローチで返答し、それを見た野田がさらに演出をブラッシュアップしていく。
「これ以上は無理だ」と思わせる限界の先へと、お互いが引き上げ合っている。長年仕事をともにしてきた二人だからこそ成立するこの阿吽の呼吸と徹底的な探求心。それこそが、何年経っても古びないエネルギッシュな舞台を作り出し続ける唯一無二の理由だ。