エアインディアおよびその子会社であるエアインディア・エクスプレスが関与した主な重大インシデントを振り返ると、テロリズムによる悲劇から運航ミスによる墜落まで、いくつかの重大な局面が存在します。
同社の歴史において特に犠牲者数が多く、航空業界全体に安全基準の見直しを迫った主な事故・事件は以下の通りです。
・1978年1月1日(エアインディア855便墜落事故):ボーイング747型機がムンバイを離陸直後、計器の不具合と機長の空間識失調(空間ディスオリエンテーション)によりアラビア海に墜落。乗員乗客213名全員が死亡しました。
・1985年6月23日(エアインディア182便爆破事件):モントリオール発ロンドン経由デリー行きのボーイング747がアイルランド沖の上空で爆破され、乗員乗客329名全員が犠牲となりました。
・1996年11月12日(チャーキ・ダードリ空中衝突事故):デリー上空付近で、デリーを離陸したサウジアラビア航空機と、着陸進入中だったカザフスタン航空機が空中衝突。エアインディア機自体の直接事故ではありませんが、インド領空内の管制体制と航空安全の脆弱性が世界的に問題視される契機となりました。
・2010年5月22日(エアインディア・エクスプレス812便墜落事故):ドバイ発マンガロール行きのボーイング737-800がマンガロール空港で着陸復行(ゴーアラウンド)に失敗して滑走路をオーバーランし炎上。乗員乗客158名が死亡しました。
・2026年8月7日(エアインディア・エクスプレス1344便着陸失敗事故):新型コロナウイルスの特別帰国便として運航されていたボーイング737-800が、悪天候下のコーリコード空港でオーバーランして谷へ転落。機体が真っ二つに大破し、機長・副操縦士を含む21名が死亡しました。