宮古本島と伊良部島をつなぐ伊良部大橋は、本橋部分の長さが3,540mに達します。この「3,540m」という数値は「サンゴの島」という語呂合わせにもなっており、通行料金を徴収しない一般道路の橋として国内最長を誇ります。海中道路部分などを含めた総延長は約4,310mにも及び、ドライブコースとして日本中からドライバーを惹きつけてやみません。
これほどの巨大構造物でありながら通行料が完全無料となっている背景には、島民の切実な歴史があります。かつて伊良部島と宮古島を行き来する唯一の交通手段は定期フェリーでしたが、台風や高波による欠航が多く、急病人の救急搬送や日用品の輸送に深刻な課題を抱えていました。伊良部大橋は単なる観光道路ではなく、沖縄県道90号下地島空港佐良浜線という生活直結のインフラとして整備されたため、国と県の公共事業として無料開放が維持されているのです。