2026年の大会において際立っているのは、地方ブロック代表チームの戦術的成熟度だ。かつては個人の圧倒的なスピードやフィジカルに頼るスタイルが主流だったが、現在のU-12世代は驚くほど高度なチーム戦術を構築している。
「3-1(ピヴォ・アラ・フィクソ)」の基本フォーメーションを自在に組み替え、相手の守備ブロックを崩す動き直し(クアトロ)を取り入れるチームも珍しくない。さらに、試合終盤のピンチや追撃の場面で見せる「パワープレー(フライングゴールキーパー)」の精度には脱帽させられる。小学生の段階で、ルールと戦術の隙間を突くようなクレバーなゲーム展開が繰り広げられているのだ。
関東や関西といった都市部のクラブチームだけでなく、地方のフットサル専門スクールや町クラブが、完成度の高い組織力で強豪を破る下剋上ドラマも多発。日本全国の指導力向上と戦術文化の浸透が、今大会レベルを過去最高へと押し上げている。