日用品・消費財業界において、ファブリックケア市場はいま最も激しい技術革新の渦中にある。牽引役となっているのは、花王株式会社、P&Gジャパン合同会社、そしてライオン株式会社の3大巨人だ。各社がしのぎを削る開発競争の主戦場は、もはや「華やかな香り付け」ではなく「圧倒的な消臭と抗菌」へと完全にシフトした。
都市部の狭小住宅や花粉・PM2.5対策として、部屋干しを選択する世帯は年々増加の一途をたどる。濡れた布地が密集して乾きにくい過酷な環境下で、いかに雑菌の繁殖を食い止め、着用中の汗臭や皮脂臭まで抑え込めるか。各メーカーは独自の消臭テクノロジーを次々と投入し、熾烈なシェア争いを繰り広げている。