ネット上のレビューやSNSで「中国南方航空の機内食はまずい」という極端な意見が見られる背景には、本格的な中国ローカルの調味設計があります。一般的な日系エアラインの和食や洋食に慣れている乗客にとって、八角(スターアニス)や五香粉、花椒といった特有の中華スパイスの香りは、好みがはっきりと分かれる要因になりがちです。
特に肉料理の煮込みや麺類には本場仕込みのタレが使われており、これが「本格的で美味しい」と感じる人と「香りが強すぎて苦手」と感じる人の間で大きな評価の断絶を生んでいます。また、早朝便や深夜の短距離路線で配られる簡素なパッケージの軽食パンやスナックに対し、機内食としての期待値とのギャップから低評価をつけるケースも散見されます。
一方で、広東料理をルーツに持つ航空会社らしく、蒸し物や炒め物、出汁を利かせたお粥などのメニューは「他社の中華系キャリアよりも圧倒的に食べやすい」と絶賛するリピーターも少なくありません。事前の評判だけで敬遠するのではなく、メニューごとの特徴を把握しておくことが満足度を左右します。