一部の体験談で語られる「未体験の快感」や「冷涼感による高揚」の正体は、生理学的には冷覚受容体への過剰刺激と痛覚の混同に過ぎません。
冷却シートに含まれるメントール(清涼成分)は、皮膚の温度受容体である「TRPM8」を活性化させ、実際には温度が下がっていなくても脳に「冷たい」という信号を送ります。しかし、男性器の亀頭や包皮といった部位は神経が極めて密集しており、刺激に対する閾値が低く設定されています。
軽度の刺激であれば「ヒヤヒヤする刺激」として認知されますが、粘膜付近に直接作用すると冷感シグナルは瞬時に「侵害受容(痛み)」へと転換されます。脳内で一時的にエンドルフィンやアドレナリンが分泌されることで一瞬の興奮を覚えるケースはあるものの、それは組織が損傷の危機に瀕しているサインであり、性的な快感とは本質的に異なる神経反応です。