化学農薬に依存したくない家庭菜園やオーガニック栽培の現場で、最も確実かつ即効性を持つのが物理的な卵の除去作業だ。冬の休眠期であれば、植物自体が葉を落として活動を休止しているため、樹体を傷つけるリスクを抑えながら徹底的なクリーニングが行える。
実践的な手法として推奨されるのが、毛先の硬い歯ブラシや真鍮製のワイヤーブラシを用いたブラッシングだ。枝の分岐部や樹皮の溝に沿って優しく擦るだけで、越冬卵を容易に潰し、あるいは剥ぎ落とすことができる。また、粘着力の適度なマスキングテープを使ってペタペタと絡め取る手法や、剥がれかかった粗皮を削り落とす「粗皮削り」を併用すれば、卵だけでなくカイガラムシやハダニの越冬個体もまとめて一網打尽にできる。