大半の喉の痛みと頭痛は風邪や上気道炎に起因するものですが、中には生命に関わる重篤な疾患が潜んでいる場合があります。特に、吐き気・嘔吐を伴う頭痛や、これまでに経験したことのないような突発的な激痛がある場合、絶対に放置してはなりません。
注意すべき代表的な危険疾患として、以下の徴候が挙げられます。
- 髄膜炎:ウイルスや細菌が脳を包む髄膜に侵入する病態。高熱とともに、首の後ろが硬くなって顎を胸につけられない「項部硬直」や、激しい頭痛・吐き気が生じます。
- 急性喉頭蓋炎:喉の奥にある喉頭蓋が急速に腫れ上がる疾患。喉の猛烈な痛み、呼吸困難、喘鳴(ヒューヒューという音)が現れ、窒息のリスクがある緊急疾患です。
- くも膜下出血:突然バットで殴られたような激しい頭痛が特徴ですが、前駆症状として後頭部から首にかけての違和感や放散痛を覚える場合があります。
- 扁桃周囲膿瘍:扁桃炎が悪化して周囲に膿が溜まる状態。口が開きにくくなる(開口障害)、片側の激しい喉の痛み、耳への放散痛が特徴です。
喉の痛みと頭痛に加え、寒気や全身の倦怠感が急速に悪化している、手足のしびれや意識の混濁がある、水分補給すら困難であるといった場合は、夜間や休日であっても救急要請や救急外来の受診を迷わず選択してください。