スタジオジブリの宮崎駿監督がロケーションの着想を得たことで知られる白谷雲水峡。映画『もののけ姫』の世界観そのままの、幾重にも重なる深い緑と清冽な水流が織りなす空間は、訪れる者の感覚を研ぎ澄ませていく。
安房エリアからは縄文杉だけでなく、白谷雲水峡へのアクセスも良好だ。苔むす森の幽玄な美しさをじっくり味わうなら、光の角度が刻々と変化する午前中の散策が外せない。鬱蒼とした照葉樹林から亜高山帯の冷温帯林へと、標高に応じて表情を変える屋久島の植生グラデーションは、まさに「洋上のアルプス」と呼ばれるにふさわしいスケール感を放っている。