熱波師の資格を得るハードルは、一見するとそれほど高く設定されていない。多くの認定講習は1日〜数日程度の日程で完結し、受講費用も1万5000円から3万円前後が相場となっている。講習では、熱波師自身の体調管理からサウナ室内での事故防止策、脱水症状への応急処置といった座学に加え、実際のサウナ室や専用ルームでの実技指導が行われる。
受講生はタオルを安全かつ効率的に振るための基本フォームや、室温に応じた蒸気の広げ方を体に叩き込む。講習を真面目に受ければ取得率は極めて高いが、現場でプロとして観客を魅了できるかどうかはまた別問題だ。資格はあくまで「土俵に立つ権利を得た証」に過ぎず、取得後にどれだけ現場で汗を流し、場数を踏むかが実力を左右する。