冷えた薄張りグラスに注がれるのは、搾りたての無濾過生原酒。一口含めば、フルーティーな酸味と米の旨味が弾ける。これまでの「和食と日本酒」という固定概念を打ち破り、2026年の伏見では酒蔵が自らプロデュースするスタイリッシュなバルが街の主役に躍り出た。
「日本酒は難しい、敷居が高いというイメージを完全に払拭したかった」。そう語るのは、創業300年を超える老舗の若手蔵元だ。店内では、各銘柄の酸度やアミノ酸度をデータ化し、それに最も相性の良いスパイス料理や熟成チーズを1品単位で提案。従来の居酒屋とも洋風バルとも異なる、体験型のペアリングが熱狂的なファンを生んでいる。