種からのスイカ栽培で初心者が最初につまずく最大の障壁が「発芽不良」です。スイカはアフリカの砂漠地帯原産のウリ科植物であり、日本の春先はスイカにとって過酷な寒冷環境にあたります。
発芽を成功させる絶対条件は、スイカ発芽温度である地温25℃〜30℃の確保です。気温ではなく「土の温度」が25℃を下回ると発芽日数が極端に遅れ、15℃以下では種が土中で吸水したまま腐敗します。
中間地(関東〜九州平野部)におけるスイカ種まき時期は3月下旬から4月中旬が適期です。しかし、この時期の外気温はまだ低いため、室内や加温設備を用いた育苗が必須となります。
種まきにはスイカ育苗ポット(3号・直径9cmサイズ)を使用します。市販の種まき用培養土をポットに入れ、種のとがった方を下にして深さ1cm程度に1〜2粒ずつ平らに押し込みます。覆土後はぬるま湯をたっぷり与え、育苗トレイの上に透明なビニールや育苗ドームを被せて保温します。電気毛布やペット用ヒーターマット、日当たりの良い窓辺を活用して地温28℃前後をキープすれば、わずか4〜6日で一斉に元気な双葉が顔を出します。