施術前に市販の鎮痛剤(ロキソニンやイブプロフェンなど)を飲んで痛みを予防しようとする方がいますが、これには医学的な注意が必要です。
ロキソニンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、頭痛や生理痛、抜歯後の鈍痛には優れた効果を発揮します。しかし、針が直接皮膚を傷つけるような「瞬間的な物理刺激の痛み」を遮断する力はそれほど高くありません。
さらに見過ごせないのが、血液をサラサラにする作用(抗血小板作用・血流促進作用)です。施術直前に服用すると、通常よりも出血量が増加し、インクが血と一緒に押し流されて色飛びや滲みの原因になるリスクがあります。
鎮痛薬を役立てるベストなタイミングは、「施術が終わった後の帰り道や就寝時」です。施術後のジンジンとした炎症性の痛みや腫れを抑える目的であれば、ロキソニンやアセトアミノフェン系鎮痛剤が心強い味方になります。